海外ドラマ

[完結]24 Legacy:リブート版 “24” はリアルタイムなのか。あの危機迫る24時間を再体験できるのか。

海外ドラマ好きのNOJOMINが、完結済で視聴を終えたドラマの中でも、印象に残っているものやオススメの作品について書かせていただきたいと思います。

なるべくネタバレしないように気をつけていますが、「観るまでストーリーは一切知りたくない」方はご覧になりませんようお願いします。

作品概要

6ヶ月前、イエメンでテロリストの首謀者を殺害した陸軍特殊部隊のエリート、エリック・カーター。その後アメリカの地で突如襲撃を受けたエリックは、自身だけでなく家族の命、そして国家までもが危険にさらされていることを知り、作戦を指揮した元CTU(テロ対策ユニット)局長レベッカ・イングラムに警鐘を鳴らす…。

出典:Wikipedia 24:レガシー

※本編にあたる本家24は2014年にシーズン9で完結済み、リブート版はシーズン1で打ち切りとなりました。

海外ドラマの金字塔 24-TWENTY FOUR-

私が海外ドラマにハマるきっかけの一つとなったドラマシリーズであり、日本に初めての海外ドラマブームを巻き起こした、海外ドラマ会の金字塔“24”。そう、本作はあの”24″のリブート版。

ジャック・バウアーは出てこないけど、引き続きあのCTUが舞台とのことで、心躍らせて待っていました。そして、イッキ観しましたよ!

本家本元“24” -TWENTY FOUR- の凄さ

“24”といえば、大規模テロ発生の予兆を察知したジャック&CTUの、テロリスト追跡およびテロ計画阻止のためにひた走る24時間を、リアルタイムで追うのが定番のスタイル。だって、“events occur in real time”って冒頭で言っちゃうくらいだもんね。

スピード感のあるストーリー展開、そして黒幕だと思われた人物がやっぱり違った!が何度も繰り返される裏切りとどんでん返しの連続の怒涛のストーリーはもちろんですが、このリアルタイム中継が、このドラマの面白さの大きな要因だったように思います。

“24”以降のドラマでも、1話=1日で展開するドラマはいくつかありましたが、1話=1時間のほぼリアルタイム設定でのドラマは観たことがありません。

1時間のドラマの中に現実の1時間を詰め込みつつも、視聴者を飽きさせないドラマチックな展開を盛り込み続けるのが、いかに大変なことかよく分かります。

だけどDVDの枚数は…

だけどそれをやるのが“24”だと当たり前に思って向かったTSUTAYAで違和感を覚えたのが、DVDの枚数。なんと、6枚だったんです!

海外ドラマはDVD1枚につき、多くても3話収録が殆どで、基本は2話収録が殆ど。ということは、全12話ってことですよね。ガーン。

勝手に、これまでどおりの24話=24時間を期待していたのでこれはショック。

なのに観始めると、1話=1時間で “events occur in real time” なんですって。どういうこと?と思いはしましたが、観てみました。

リブート版のストーリー展開や如何に

序盤は“24”の名に恥じない怒涛の展開

ストーリー始まってすぐに主人公が襲撃されるし、大規模テロの可能性が急浮上するし、情報のリーク元が案外あっさり発覚したと思いきや、その人は無実で陥れた犯人がすぐに登場するあたり、本当に展開早い。

テロに関する情報を買う資金を準備するために、警察が麻薬取引現場で押収した大金を、警察署の証拠保管室に単身盗みに乗り込むあたり、ジャックの後釜に相応しい主人公の無茶っぷりも、これまたあっぱれ。

ようやく盗み仰せたお金を持ってテロの情報を買い取ろうとした先で、情報を回収しようとしたテロリストに情報を奪われてしまうのも、もう定番の展開。

ジャックばりに“damn it !”って口からこぼれてしまうあたり、私も相当な“24”ファンであります。

中盤以降の展開は…

本家本元のジャック版“24”を知っている身としては、正直不満が残る内容でした。序盤の怒涛の展開以降は、正直期待はずれ。

もっと裏切られたかったのに!
もっと驚かせられたかったのに!
もっと主人公が崖っぷちに立たされたかったのに!
非情な選択を迫られて苦悩してほしかったのに!
苦痛に悶絶してほしかったのに!

そして最後は “events occur in real time” じゃなくなってしまったよ。とほほ。

やっぱり”24″は24話であってほしかった

ドラマとしては普通に面白かったと思います。国内テロという大事件を題材にした、スピート感のあるストーリー展開はさすが。

ですが、あの“24”のリブートとして大いなる期待を寄せすぎていたようです。満を持してのリブートでしたが、私と同じように感じる視聴者が多かったのか、1stシーズンでキャンセルだそうです。うん、分かる。正直期待が大きすぎた。

そしてやっぱり24話がよかった。

まだ観てない人は是非、本家本元”24″を観てほしい

基本的にテロなどの時事問題を扱うドラマは、なるべく新しいものを観ることをお薦めします。現在の社会に即していないとリアリティがない上に、劇中のテクノロジが時代遅れに思えて興ざめすること間違いなし、だから。

けれど、それでも“24”を観たことのない人には、ぜひ一度見ていただきたいと思ってしまう。

1話=1時間のリアルタイム展開と、怒涛のストーリー展開は、今観てもきっと面白いはず。

対テロの戦いと、政治的な争いと、個人的なあれこれが絡んで悲劇的な方向に転がっていく現実に、時に非情とも言える決断力と実行力を持って立ち向かうジャックのストーリーは、本当に手に汗握る面白さですよ。