基本的に、仕事で疲れ果てた日は、料理はしません。
疲れてイライラしてるから失敗も多くなるし、そんな中ソファでのんびりTVを見ている夫に苛ついて八つ当たりをして雰囲気も悪くなるし、作ったはいいけど片付けるあたりには精魂尽き果ててて、全くいいことがないから。
なので、コンビニやスーパー、デリでお弁当やお惣菜を買って済ませます。夫も自分が料理をしないので、文句なし。
ただ、気持ち的には疲れた日でも、早く帰れたり、自分で作りたい!って思う日もあるんですよね。そんな日に便利だろうな、と思ったのが調理キット。世の中にはいろんな調理キットサービスがありますが、メジャーなものは宅配が多いので、調理キットを日常的に利用しないし、共働きで在宅時間を確定できない我が家にはハードルが高い。
そんなわけで手を出しにくかったのですが、通勤途中のスーパーでKitOisixを取り扱っているのを先日発見!これなら使いたい日の帰りに寄って買って帰ればいいじゃない!ということで早速使ってみました。
Contents
KitOisixの選び方
私がチョイスしたのは、KitOisixの定番メニューらしい“ジューシーそぼろと野菜のビビンバ&小ねぎとのり、豆腐の韓国風スープ”のセット。今回は、特に疲れた日でもなかったので、食べたいメニューをチョイスしました。
食べたいもので選びましたが、まずこのキット選びにもポイントがあります。
左下の“ご準備いただくもの”を確認
左下には、このキット以外に必要な調理器具や調味料が記載されています。
今回のメニューでは、ビビンバの具を作るためのフライパンと、スープ用の片手鍋が必要だと記載されています。
が、よく考えてみればビビンバ用のご飯を炊く炊飯器かお鍋も必要です。そして、“※基本調味料は適宜ご準備下さい。”とあるように、サラダ油とお醤油にごま油も必要です。
つまり、キット表面に記載のものだけでは作れない点に注意して下さい。
右下の☑にも注意
右下には、注意ポイントがチェックボックス形式で記載されています。
- 洗い物が少なくてすみます。
- ご用意いただく調味料が少なくてすみます。
- 包丁を使いません。
- 火を使いません。
- ピリ辛の食材を使用しています。
- こねたり、成形する工程があります。
- 油で揚げる工程があります。
- 子どもがおいしさを認めたコドモニター認定商品です。
のチェックボックスがあり、当てはまるものにチェックが入っています。今回私が選んだキットが当てはまるのが、「洗い物が少なくてすみます」ですね。「包丁を使いません。」にチェックが入っていないことには気付きませんでした。
KitOisixの中身はこんな感じでした

帰宅してキットを開けてみると、小松菜や小葱は小分けにしつつもまるごと入っており、洗って切る必要があることにようやく気づく私。右下の表示に気づいていなかったので、「自分で切らなきゃいけないんだ…」とちょっとがっくり。
気を取り直して調理に…となったときに思い出したネットでもよく見かける「KitOisixは美味しいんだけど量が少ない」というコメント。この材料やお肉の量からすると、基本夜は軽めだと思っている我が家でも、量が足りない予感がヒシヒシ。
というわけで、KitOisixに加え、自分でも一品簡単なものを作ることにしました。これが量的には正解だったのですが、手順的には…。
KitOisix調理開始
手順はかなりわかりやすく指示されているけれど
手順はメニューの裏にわかりやすく書いてある上に、2品が上手に同時に仕上がるように、ここまでやったらもう1品の準備に入るなどの、具体的な指示がありました。
けれど、私はまな板を洗う回数を少なくしたいので、まな板が汚れにくい順に野菜を切りたいタイプ。なので、手順は度外視して、まずはとにかく切らなくてはいけないものに取り掛かります。
そもそも、自分でもう1品追加したので、手順どおりではすべてが一度に仕上がらないのよね。
あと、炊飯器でご飯を炊くステップの記載がありません。ご用意いただく食材として茶碗2杯分のご飯と記載されていたので、すでに炊いてある前提なのでしょうか。まぁ炊飯時間は炊飯方法で異なるとはいえ、せめてステップの一番最初に炊飯について記載してくれれば親切なんじゃないかな。
私がKitOisixを使うシチュエーションが「自力で全部作るには疲れているとき」が前提なので、少々不満に感じてしまいました。
細々としたゴミが出るなぁ
食材がすべて小分けにパッケージングされているので、なんだかんだで細かいゴミが出ます。が、すべて最初キットが入っていた袋にポイポイ入れていけば問題なしかな。
KitOisixを食べてみて
献立のバランスも味もGOOD
メニューとしてはとても美味しくできました。中華スープに味のりが合うとは。そしてビビンバは、自宅でもこんなに美味しくできるとは思わず驚きました。
が、Oisixは野菜が美味しいと聞いていたのですが、メニューのせいか特に素材の違いを感じることはありませんでした。
「もう一回食べたい!」コーナーが素晴らしい
感動したのは、メニュー表の裏側に「もう一回食べたい!」というコーナーがあること。KitOisixではすでに調理されている食材や合わせられている調味料を、自宅で再現するためにはどうすればいいかのレシピが記載されているのです。これがあればキットを買わずとも同じ味が再現できますよね。ここはとても素晴らしいと感じました。
やっぱり量が少ない
とはいえ、キットの献立2品では、正直量が少ないと思います。私は自分でもう1品作りましたが、作っていなかったらかなり物足りない量だったと思います。
このあといくつか試してみたキットの中にはお肉中心のメニューもあったのですが、メインのお肉がすごく小さくて正直不満でした。どこらへんをターゲットとした1人前なのか疑問です。
KitOisixを試してみた感想
「ちょっと疲れた日の時短!」にはならなそう
初めてのメニューを指示通り作らなくてはいけなかったので、手慣れたメニューを作るよりちょっとずつ時間がかかり、時間的にも精神的にも、時短している感じはありませんでした。これなら、手抜きメニューと割り切った、普段から作りなれているもののほうが、精神的にも楽。
何度も言うようですが、量が少ない!
そして圧倒的に量が足りない。キット以外のおかずを作らざるを得ないので、そのための食材が必要になります。そう考えると、スーパーのカット野菜をうまく使いまわしたり、思い切って主菜を惣菜や食品にしたほうが、我が家的には満足行く食卓が作れそうです。
お値段はそこそこします
今回の“ジューシーそぼろと野菜のビビンバ&小ねぎとのり、豆腐の韓国風スープ”のキットだと、2人前で1,180円(税別)でした。2人前だとそこまで感じませんが、4人前だと2,360円(税別)になっちゃうんですよね。お高めかしらね。
そこまで日持ちしなさそう
私はスーパーでその日の夕食に使いたいキットを購入したので気になりませんでしたが、このキットの賞味期限は「(宅配の)到着日+2日保証」だそう。生の野菜が入っているので仕方ない面もありますが、慌ただしい日常の中でこの期限だと、ちょっと使うの大変ですね。
新しいメニューに挑戦できそう
私はスーパーで購入できるキットのうちいくつかを試しただけですが、KitOisixのHPを見てみると、季節の素材はもちろん、有名料理研究家監修メニューやイベント関連メニュー、スイーツやスープだけのものなど、非常に沢山のキットがありました。
普段の食事はいいけれど、イベントの特別メニューは苦手なのよね、という方にはいいかも。特にお子さんのいるご家庭は、イベントメニューなんかは重宝しますよね。
私も、一番最初に挑戦した“ジューシーそぼろと野菜のビビンバ“は、「もう一回食べたい!」コーナーに記載されたレシピを利用してキットなしで作ったりしています。自分では挑戦しないようなメニューもキットがあればハードルが下がるので、レパートリーが広がりますね。
我が家では継続利用はなさそうです
我が家的にフィットするならOisix入会や宅配利用まで視野に入れていましたが、ここまでの流れのとおり、「そこそこ疲れている日の時短で美味しい料理」という目的としては私的には合致しなかったので、継続利用はなし。
けれど、「そこそこ元気だし、新しいメニューに挑戦したいな」ってときには取扱スーパーに立ち寄ってみようかな、っていう感じです。
料理に感じる手間を解消する方法は、私の場合、キットを利用する以外にもアリそうな気がするので、そちらについて知恵を絞ってみようかな、と感じました。