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[家事の工夫]我が家のクリーニング店の選び方:“長期預かりサービス”で選ぶ。季節外れの洋服は、クリーニングがてらお店に預けてクローゼットスッキリ。

先日ある方とお話した中で、「それ面白い」と言われた我が家のクリーニング店の選び方。

私としてはもう5年以上も利用しているサービスなので目新しく感じていなかったのですが、“クリーニング長期預かりサービス”をご存じない方も多いようなので、今回ご紹介したいと思います。

私と“クリーニング長期預かりサービス”との出会い

現在住んでいるマンションを購入するためにモデルルーム巡りをしていた、今から6年くらい前、とあるお値段高めのマンションの物件説明で、“クリーニング長期預かりサービス”と出会いました。

ここ最近に限らず、都心の一般庶民に手が届く範囲のマンションは、やはり手狭なことが多い。特に、これまで育ってきた実家が一戸建ての場合はもちろん、団塊の世代が購入したマンションと比べても、収納の面積は縮小気味。そのため、これから家を買って家族を持つ、という観点でマンションを選ぶとき、収納の容積が小さいことを気にする顧客はかなり多いそうです。

そんな顧客に対し、そのマンションが提供しているのが“長期預かりサービスを提供するクリーニング店との提携サービス”でした。

そのマンションはコンシェルジュデスク経由でクリーニングの授受が可能なのですが、その提携クリーニング店は、出した洋服をクリーニングして返してくれるだけれはなく、シーズンオフの洋服を次のシーズンまで預かってくれるそう。シーズンオフの衣類をクリーニング店に預けられるので、収納の容量が気になる方も大丈夫、といった感じの紹介でした。

残念ながら予算感が合わず、そのマンションとは縁がなかったのですが、モデルルーム帰りに夫と、「このマンションは無理だけど、クリーニング長期預かりサービスってのはありだね」と盛り上がったのを覚えています。

それからすぐにマンションを契約し、入居前から近隣のクリーニング店のリサーチを始め、その当時はネットで調べた中では唯一の“クリーニング長期預かりサービス”を提供しているクリーニング店を、我が家御用達として利用し始めました。

というわけで、もう5年以上、“クリーニング長期預かりサービス”を利用していることになります。

“クリーニング長期預かりサービス”の原理

私が利用しているクリーニング店の店員さんに聞いた話なのですが、“長期預かりサービス”は、クリーニング店にもそれなりにメリットが有るサービスだそう。

というのも、一般的なクリーニングは、仕上がり日が指定され、それまでに預かった洋服を工場で洗濯し、仕上げたものを取扱店に届けておく必要があります。

が、この預かりサービスの場合、その洋服が活躍する次のシーズンまでに仕上げておけばいいのですから、いわゆる繁忙期に当たる衣替えシーズンに何が何でも急いで洗う必要がなくなります。工場の稼働率が下がりがちな谷間の時期に洗っておけばいいので、それはそれで効率的なんですって。

また、いわゆる繁忙期以外は、クリーニング工場のラックって余裕があるので、そのスペースを有効活用できるサービスなんだそう。

洋服などの保管だけを請け負っているサービスもたくさんありますが、クリーニング店なら汚れを落とした清潔な洋服を適切に保管してくれることが期待できて、いいですよね。

“クリーニング長期預かりサービス”の二大タイプ種別

クリーニング料金に加え、保管料を追加で支払って預けるタイプ

私が利用しているクリーニング店のサービスや、地域にお店をかまえる実店舗型のクリーニング店で提供されている“長期預かりサービス”がこちらにあたります。

一般的なクリーニングサービスを提供しており、それに加えて1点あたり数百円の長期保管料を支払うことで、品物を預かっていただけます。

実は私が利用しているクリーニング店では、保管料が必要な預かりサービスと、必要のない預かりサービスが展開されています。

  • 保管料が必要な預かりサービス(【納期指定コース】):1点から利用可能で、保管料は1点につき250円。お渡し日は顧客の希望で指定可能。宅配及び店頭渡しが可能で、7点以上で送料無料。
  • 保管料が発生しない預かりサービス(【納期おまかせコース】):7点以上のクリーニングで利用可能。お渡し日は利用者で指定できず、依頼したアイテム全てのクリーニングが完了した時点で宅配便にてお届け。

以前は保管料が発生しないタイプのサービスだけだったのですが、ここ数年は有料の預かりサービスの展開も始まりました。以前は利用者が少なかったのか、おまかせコースでも冬物は10月くらいまで預かってくれていたのですが、最近は届く時期がどんどん早まってきていている気がする。

このタイプのサービスのいいところは、実店舗で洋服をチェックしてもらいながらクリーニングに出せるので、洋服の状態について意識合わせができるし、しみ抜きや汗抜き洗い、ズボンプレスなど、必要なサービスを相談しながらチョイスできるところ。

ただし、基本的には店舗まで洋服を持っていく必要があるので、クリーニング店が開いている時間帯にわざわざ赴く必要があるところが面倒かな。

いろんなオプションサービスをつけると実は結構お値段がかさむ場合も多いです。

保管料込み、かつ点数制限ありのクリーングパックを購入して預けるタイプ

いわゆる実店舗を持たず、ネットクリーニングサービスを展開している企業の“長期預かりサービス”で多いのがこちらのタイプ。

取扱・販売単位が、「保管クリーニング○点パック」なんて言うものが多いです。これはパック単位で依頼するもので、アイテムの種別によらず、点数制限の上限までであれば、一定金額でクリーニングと保管を受け付けてくれます。

パックを購入したことで届けられるランドリーバッグに洋服を詰めて、宅配業者に引き取ってもらうか、宅配業者取扱のコンビニに持ち込むことで集荷が完了します。

そして、納期は利用者側が指定。宅配業者が自宅まで届けてくれます。

私は1度お試しでこちらのサービスも使ったことがありますが、お店側のしている○点パックのアイテム数が自分のニーズとぴったり合わなかったり、よくよく計算して購入したものの、結局出してみようとすると点数オーバーしてしまったりして、なかなか難しいな、と。ちなみに点数をオーバーしても、パックにおける1点あたりの単価よりはちょっと割高な追加料金を払えば、クリーニングしていただけるようです。

店頭で洋服の状態を確認することなくクリーニングに出せるせいか、基本的にしみ抜きが込となっていることが多いので、1点あたりのお値段は少々高めな気もしますが、集荷してくれることを考えると相応なのかな。

“クリーニング長期預かりサービス”を利用して

【メリット】クローゼットが広く使える

シーズンオフの洋服が家から消えるわけですから、限られた収納スペースやクローゼットを広く使うことが出います。

特にかさばりがちな冬物がきえると、クローゼットが本当に広い。湿気がこもりがちな夏場も、アイテムの間隔を開けて風通し良く使えるのはすごく便利。

【メリット】自宅まで届けてくれるので受け取り楽ちん

基本的に私の知っている長期預かりサービスでは、受け取りは宅配便でお届けのものばかり。つまり、わざわざ店舗まで取りに行かなくても自宅まで届けてくれるんです。これはとても便利。

サービスによっては、お届け日を電話やハガキで連絡してくださるし、宅配便の場合受け取り損ねても、再配達やコンビニ受取も選択できるので、クリーニング店の開いている時間になかなか取りにいけない方にもとても便利ですよね。

【メリット】プロが保管してくれるので、保管状態バッチリ

自宅で洋服を保管しておくと、ムシ食いやカビにやられてしまったり、皺が寄ったり型崩れしたり、日焼けさせてしまったりと、上手に保管できないことも。高温多湿の日本で気密性の高い集合住宅に暮らしていると、衣類の保管に適した状況を作るのは難しい。

クリーニング店に保管を依頼することで、空調・遮光・防カビ対策バッチリの専用スペースで保管することが可能になります。

【デメリット】急に着たくなっても着られない

この前まで残暑厳しかったのにもう肌寒い、この前まで寒かったのにもう半袖気分、などなど、近年急な季節の移り変わりを実感することが多いですよね。保管受け取り日は利用者の希望で設定できることがほとんどですが、保管倉庫から届けてもらうわけですから、今すぐ!みたいなニーズには対応できません。

想定より季節の移り変わりが早い場合は、今着たいアウターが手元にない!みたいなことがあるかもしれませんのでご注意ください。

私は、クリーニングの仕上がりに不満があり再度クリーニング依頼をしなくてはならない場合も考慮に入れて、お届け日を指定できる場合は、オンシーズンより少し早めに届けてもらうようにしています。

【デメリット】利用できる時期が限られている場合が多い

長期預かりサービスは、通年で利用できるサービスと言うよりは、衣替えシーズンを狙った期間限定受付サービスであることがほとんど。冬物の場合、預かり時期は3月から6月、夏物の場合9月から10月といった、限られた期間のみ受け付けていることがほとんど。

受付期間を逃すとサービスを受けられないことが多いのでご注意ください。

私のおすすめの、初めての長期預かりサービス利用方法

実は、大々的に宣伝していなくても、長期預かりサービスを提供しているクリーニング店は結構あるんです。ですので、もし皆さんに頻繁に利用しているクリーニング点がある場合は、そちらに長期預かりサービスが有るか確認してみるのがオススメ。信頼できるお店に預けるのが、一番安心できますもんね。

そのようなサービスがない場合は、白洋舎(預かりサービスはコチラから)やリネット(預かりサービスはコチラから)などのメジャーどころに、冬物ならとにかくかさばるアウター、夏物なら型崩れしやすいジャケットや、繊細な布地のワンピースなどを数点預けてみることから初めてみてはいかがでしょうか。

そんな私の今後のクリーニング活用法

“クリーニング長期預かりサービス”でクローゼットの有効活用に努めていた我が家ですが、ここ最近クローゼットのスリム化がすすみ、外部に保管を依頼するニーズが低下してきたような気がします。

その上、基本かつ日常使いのアイテムは、なんでも家でじゃぶじゃぶ洗えることを優先して購入するようになりました。そのかわり、夫は生地からこだわったオーダースーツ、私はデュベティカのダウンなど、ちょっとお高めのクリーニングサービスでずっと綺麗なままを保ちたいアイテムが増えてきています。

なので、沢山利用できるお手頃な価格帯ではなく、ちょっとデラックスなサービスと仕上がりを選べるクリーニングや、ますますモノグサになってきたので集荷・配送してくれるネットクリーニングが気になってきています。

それでも、やはりオフシーズンの衣類を預けることでクローゼットが広々使えるのは、収納が手狭な我が家にはやはり便利。

衣類が増えがちなファミリー世帯の方だけではなく、賃貸でクローゼットが手狭な単身世帯の方にも是非利用してみていただきたい!おすすめですよ!