
海外ドラマ好きのNOJOMINが絶賛視聴中のドラマについて、ご紹介します。
この記事を読んでくださった方にもぜひ興味を持っていただき、あわよくば観てほしい!という思いを込めて記事を書いています。
なるべくネタバレしないように気をつけて紹介していますが、「観るまでストーリーは一切知りたくない」方はご覧になりませんようお願いします。
Contents
作品概要
かつてスコットランドヤード(ロンドン警視庁)の顧問をしていたが、薬物依存のリハビリのためアメリカ合衆国ニューヨークに移住したホームズ。リハビリ施設を出所後、彼はニューヨーク市警の顧問となり、凶悪犯罪の捜査に協力することとなる。そこにホームズの父親からの命を受けて薬物依存からの離脱者の付添人として派遣されてきたのが元外科医のジョーン・ワトソンだった。彼らは6週間の共同生活をスタートさせ、ホームズはその鋭い観察眼と天才的な推理力、及びワトソンの医学的知識やなにげない助言、2人のぶつかり合う会話から手がかりを得て、数々の難事件を解決していく。
私、シャーロキアンなんです
実は、私かなりのホームズ好き。日本一有名なシャーロキアンである江戸川コナンこと工藤新一くんに知識量では負けますが、大学の病跡学の授業では、サー・アーサー・コナン・ドイルを題材にさせていただきました。
小学生の頃から愛してやまないシャーロック・ホームズを、これまた大好きな海外ドラマで観られるなんて、本当に幸せ。
原作からの変更点
舞台は19世紀のロンドンから現代のNYに。そして助手のワトソンは男性から女性となり、ジェーン・ワトソンとして登場します。
設定に大幅な変更はあるものの、英国人で偏屈変人なシャーロック・ホームズが、警察の顧問として活躍するのは原作と同じです。
その他の主要な登場人物も、このドラマらしい設定変更はありますが、もちろん登場しますよ。
英国BBC版SHERLOCKと違い
同じシャーロック・ホームズもののドラマとしては、英国BBC制作のSHERLOCKも有名です。そしてBBCのSHERLOCKのほうがより原作に忠実です。
BBCのSHERLOCKは1話が長くて奥深く、各話のタイトルも含め、原作の要素をふんだんに取り入れています。その反面、1シーズンあたりの話数が少ないのが残念。
その点ELEMENTARYは、通常の海外ドラマと同じく1シーズン24話と見応えあり。いやSHERLOCKも話数が少なくても1話1話の見応えはすごいんですよ。
つまり、両方ともおすすめです。
大まかなあらすじ
原作どおり、こちらのホームズもかなりの変人。薬物中毒者で、ワトソンとは薬物中毒リハビリのための介添人として出会います。そして2人1組でNY市警の捜査顧問となるわけです。
が、彼の言うところの“凡人”である他者への配慮が一切ないホームズは、関わる人全てと問題を起こすと言っても過言ではなく。ワトソンはもちろん、協力して事件解決に当たるはずの市警の刑事との関係性も、最初は全くうまく築けず。
けれど、ゆっくりと人間関係を築き、歩み寄りの姿勢を見せるなど、人間的な成長が見られるところも興味深い。
ELEMENTARYの魅力
ブリティッシュイングリッシュのアクセントが素敵
ドラマの舞台はアメリカで、そこにイギリス人が登場するとなれば、注目すべきは、定番の“セクシー”と言われるブリテッシュ・イングリッシュのアクセント。
今までいろんなアメリカのドラマで、イケメンの英国人男性が登場すると、女性陣が「あのアクセントが素敵」と必ず言うシーンがあるんです。私、このドラマでようやくその意味がわかった気がします。
確かに、米国英語のなかで一人だけ英国訛の英語を喋られると、かなりキュート。あの独特のアクセントが、なんだかいい意味での舌っ足らずというか、なんだかエキゾチックな感じがして、確かにセクシー。まぁドラマの場合、基本は美男美女が喋っているせいでもありますけど。
そういう意味では、シャーロックは直立不動で語気も粗めに機関銃のように喋るので、もう少し口数が少なかったら最高にセクシーなのに。
あのキャラクターもみんな登場
グレッグソン警部はもちろんのこと、レストレード警部も登場します。最愛の人アイリーン・アドラーも。それに加えて宿敵モリアーティはもちろん、強敵セバスチャン・モランも登場します。ハドソンさんも健在ですし、兄であるマイクロフト・ホームズも出てきました。
そして、ベーカー街のあの部屋も、NYでこんな素敵な感じで再現されています。
シーズン4の面白さ
パパが登場
そして今シーズンでは、原作には殆ど登場しない父親が登場。息子以上に曲者の怪しげな紳士、その名も、モーランド・ホームズ。
演じるのは、FRINGEに登場したぶっ飛んだ天才科学者ウォルター・ビショップを演じたジョン・ノーブル。FRINGEの印象が強すぎて、なにを演じてもちょっと行かれたヤバイ人に見えて仕方がないのですが、役には合っていました。
そして、原作には登場しなかったキャラクターだからこそ、原作ファンのシャーロキアンでも展開が全く予測できず、ハラハラドキドキしちゃいます。
どん底からの再生と飛躍
前シーズンで巻き込まれた事件により、これまでNYで築き上げて来たもの全てを失うような事態に追い込まれたホームズ。そんな彼が、なんとかもう一度自分を取り戻し、そして仲間との絆を取り戻すのが今シーズンの大きな流れ。
起きる事件は毎回とても興味深かったです。あと、シャーロックの新たなロマンスの気配も。
その上で、あのシャーロックをして“ありえない父親”だという父モーランドが登場。父親との関係性や、裏社会での父親の位置づけなど、とても興味深く観ることができました。
が、シーズンエンドの展開は本当にびっくり。次シーズンにどのようにつながっていくのか。
このドラマに似ている!ココがおすすめ!
このドラマのココがオススメ!
シャーロック・ホームズ好きは絶対に観るべし!新たなドラマとしての魅力と、そこかしこに漂うホームズ好きにはたまらない小ネタもあり、もう堪りません。
このドラマとちょっと似ているおすすめドラマ!
- SHERLOCK:英国BBC制作の正統派ホームズものドラマ。ベネディクト・カンバーバッチが新たなホームズ像に本当にピッタリではまり役。より原作に忠実で、より原作に倣ったストーリーで、シャーロキアンにはたまらない作品。
- BONES:捜査以外は全くだめで、人間関係が築けない空気を読めない天才が主人公ってところが共通項。ただELEMENTARYが正統派捜査モノに対し、BONESは正統派の科学捜査モノであるところが大きな違い。BONESにはかなりグロい死体が出てくるのでご注意ください。
- FRINDGE:本作でホームズパパことモーランド・ホームズを演じるジョン・ノーブルが出てくるドラマ。こちらでもぶっ飛んだ天才鬼才科学者を演じておりますので、彼が気になる方はぜひ。ストーリー的な共通点はありません。ただ、すごく映像が美しいドラマです。