海外ドラマ

[完結]HELIX:おどろおどろしい映像とポップで明るいBGMの生理的違和感が印象的なバイオ・スリラー。

海外ドラマ好きのNOJOMINが、完結済で視聴を終えたドラマの中でも、印象に残っているものやオススメの作品について書かせていただきたいと思います。

なるべくネタバレしないように気をつけていますが、「観るまでストーリーは一切知りたくない」方はご覧になりませんようお願いします。

作品概要

アラン・ファラガット博士が率いるCDCの調査チームが北極の生物研究所に赴いてウイルス性伝染病のアウトブレイクを調べると、極めて危険で重大な脅威であることが判明する。チームは隔離を試みるが患者の反乱に直面し、外部との通信はなぜか遮断される。ウイルスに感染した者は極めて暴力的なゾンビのごときベクター(媒介生物)となり、感染を広げたあと多くが死ぬ。

出典:Wikipedia HELIX-黒い遺伝子-

なお、本作品は2015年1月にシーズン2終了、4月にシーズン3がキャンセルされ、完結となりました。

この作品に興味を持ったきっかけ

日本を飛び出しハリウッドに活躍の場を広げつつある真田広之さんが、かなりの主役級で登場するドラマ、ということで宣伝されていたこの作品。

revengeは途中降板でしたが、今度は主役級!

私の苦手なゾンビものっぽい気もしたのですが、海外で活躍する日本人俳優を応援する意味で観てみました。

大まかなあらずじ

いわゆるバイオスリラーというか、簡単に言えば“未知のウイルス”と戦うドラマ。CDC(Centers for Disease Control and Prevention:アメリカ疾病予防管理センター)が出張ってくるドラマです。ホラー要素強めだけど。

ちなみに、CDCが出て来るストーリーは、バイオテロものか未知の生命体もの、と(私の中では)相場が決まってますね。バイオテロものは好きですが未知の生命体ものは苦手な私にとっては、CDCが出て来るドラマは、吉(好き)と出るか凶(苦手)と出るか、それなりの博打感があります。

北極の研究所から突然のSOS。未知のウイルス感染により、基地職員がどんどん倒れているようで、CDC職員がウイルス特定と除染のために乗り込むわけです。

彼らの奮闘むなしく、じわじわと、でも確実にその魔の手を伸ばして感染者を増やすウイルス。

感染後の症状の恐ろしさも徐々に明らかとなるなか、ウイルス感染の背後には研究所を運営する企業が関連しているようで…。

視聴後も後引く圧倒的な生理的違和感が凄い

映像とBGMのミスマッチによる圧倒的な生理的違和感

北極の基地、という閉鎖された空間の中で、未知のウイルス感染者がどんどん増えていきます。感染者は発症後、恐ろしく攻撃的なゾンビとなり、生存者を襲い感染をどんどん広げていくんですよ。もうこれは完全に私の苦手なゾンビドラマそのもの!

そのおどろおどろしい映像と圧倒的にそぐわないBGM。これこそがこのドラマの唯一無二の特徴と言っても過言ではありません。

グロくてヘビーな映像に、軽妙でポップな音楽が重ねられて、そのミスマッチ具合たるや、頭のなかでその違和感を認識する前に、すでに背筋がゾワゾワしてくるほど。

圧倒的な違和感しか感じないこの状況が、この先の希望の見えないストーリー展開を予感させるようで、嫌な意味で本当にゾクゾク来ます。悪趣味だけど、こういうBGM使いは初めて興味深かったです。

特にシーズン2のエンディングに“Say A Little Prayer”がかかったときは、その結末とともに背筋がぞぞっとしました。

海外ドラマにありがちな打ち切りによる唐突な終了

シーズン1はそれなりに終わりを迎えシーズン2に続くわけですが、そのシーズン2がちょっと難しかった。

シーズン1の続きとしての未来と、その時系列よりもっと先の未来について、同じ場所での出来事が前後しつつ出てくるので、何が起きているのが理解するのに少々努力を要しました。

その上、シーズン3がキャンセルされてしまったため、しり切れとんぼな終わり方で消化不良ではありました。

このドラマのココがオススメ!こんな人にオススメ!

  • “感染症”、“ゾンビ化”、“アウトブレイク”がキーワードのドラマがお好きな方。
  • “映像とBGMのミスマッチによる圧倒的な生理的違和感”を体験してみたい方。
  • 真田広之さんや、海外で活躍する日本人俳優をを応援している方。