海外ドラマ

[継続]HOUSE Of CARDS S5:アンダーウッド夫妻は大統領選を制することができるのか。疑惑に迫る数々の手から逃げおおせるのか。そして次のターンへ。

海外ドラマ好きのNOJOMINが絶賛視聴中のドラマについて、ご紹介します。

この記事を読んでくださった方にもぜひ興味を持っていただき、あわよくば観てほしい!という思いを込めて記事を書いています。

なるべくネタバレしないように気をつけて紹介していますが、「観るまでストーリーは一切知りたくない」方はご覧になりませんようお願いします。

これまでのフランシスとクレア

劇中では完璧なカップルとして描かれてきたフランシスとクレア。

一時はフランシスのエゴの暴走に、すわ破局か!と思われるほどに亀裂が入った二人の関係も、偶発的に起きた衝撃の悲劇的出来事により起死回生の復活を遂げます。

パートナーとして固い絆を結び直し、再戦に向けて策略を巡らせていくことになります。

そして、なななんと、現職大統領にして次期大統領候補&現ファーストレディにして次期副大統領候補カップルとなり、最強のパートナーとして大統領選挙に臨むことになったのか、先シーズンまでのお話。

今シーズンの2大ポイント

民衆を操ることができるのか

現職とはいえ、一度も選挙で選ばれることなく、策略と議会内政治の限りを尽くして大統領の地位まで上り詰めたフランシス。欲深い議員たちを操るのはお手のものだとして、果たして有権者、つまり民衆を操ることができるのだろうか。

アンダーウッド夫妻が、民衆、そして大統領選挙をどう操っていくのかが、大きな見どころです。

追及の手から逃れることが出来るのか

ゾーイ・バーンズ殺害事件を追うハンマーシュミットが、とうとう真相に近付き始めます。地道な捜査と、何者かによる密告により、とうとう事件の全貌が明らかにされて行く予感が。

ハンマーシュミットは全てを明らかにすることができるのか。そして、フランシスは逃げ切れるのか。

衝撃の大統領選挙

ライバルは強敵

先シーズンからの登場でなかなかの存在感を示した、共和党大統領候補であり現ニューヨーク知事のビル・コンウェイ。従軍経験もあり、若くて美しく、そして子を持つ親でもあるという、魅力的で理想的で完璧な候補者。フランシスを支持しない民衆の心をぐっと掴み、攻勢を掛けてきます。

が、やはり大統領候補、そして政治家としてはまだまだ未熟。狡猾さと凄み、そしてふてぶてしさが圧倒的に足りません。フランシスとクレアに慣れてしまったコチラとしては、正直物足りない。

なりふり構わず手段を選ばず

それにしても、選挙に勝つためならなんでもやるアンダーウッド夫妻の恐ろしいこと。

ニュースやSNSといったメディアはもちろん、NSAのシステムにハッキングまでし、有りもしないテロの恐怖を煽って民衆を操ろうとしてきます。議会にテロへの宣戦布告宣言を迫り、州知事にはテロ防止の目的で投票所に州兵を派遣させるとは。

手段を選ばないとは、まさしくこのこと。

そして結果は

投票結果が出る前にもかかわらず、フランシスがコンウェイに敗北宣言するあたりから、私はなにかおかしいと思っていましたよ。フランシスはこんなタマじゃないと。けれど、この後から続く展開は正直予想できなかった。

最終的には、やはり議会内政治と取引により大統領選の決着を自らに有利な方法にし、最高のタイミングでライバルの醜聞を流して民衆を操作し、ライバルを蹴落とします。これぞアンダーウッド流、と言わざるを得ない展開。そしてやはりコンウェイは最後の最後で力不足でありました。

アンダーウッド政権2期目突入。そして

なんとか再戦され、2期目をスタートしたフランシス。その途端に、様々な疑惑が噴出します。過去の事件や疑惑、選挙での不正操作と、ありとあらゆる疑惑が噴出し、フランシスの足元がかつてないほど揺らいでいきます。

決着までに時間がかかった選挙戦に対し、疑惑の噴出から転落までのスピードのあまりの速さに、フランシスの終わりを誰もが覚悟した矢先の衝撃の展開。そういうことだったのか。恐るべし。

画面のこちら側に気づく第2、第3の人物の登場

このドラマの特徴と言えば、フランシスが画面のこちら側に語りかけるシーン。フランシスの心の中が、視聴者に語られるこのシーンが、なかなかに興味深い。今シーズンもしばしば登場しました。

そしてとうとう今シーズンでは、クレアもこちら側の存在に気付いて言葉を掛けます。クレアがくる!と確信した瞬間でした。

そしてそれより衝撃的だったのが、コンウェイの選挙参謀だったが、取引によりアンダーウッド側についたアッシャーも、こちら側の存在に気付いたこと。フランシスの就任式では、フランシスの語りかけの最中に、アッシャーがこちらに向かって手を振ってきたのです。これって何の前フリなんでしょう。

作品の主人公2人に引き続いて、こちら側に向けて意思表示をしたアッシャーは、次シーズンの台風の目になるのか。

そして突如として現れ、クレアに急接近したデイビスはそれだけでも気になる存在なのに、アッシャーと繋がりがあるようで、ますます気になる気になる。

クレア・アンダーウッドから目が話せない

ドラマスタート当初は、フランシスの完全なる同士、パーフェクトカップルの片割れ、そして影で支える存在としての印象が強かったクレアが、今シーズンでとうとう権力の階段を上り詰めます。

妻として、パートナーとして、そしてファーストレディとして自分の役割を淡々と果たす、という立場から、徐々にフランシスと異なる意見を述べるようになり、夫の不在時にその存在感をあらわし、そしてとうとう夫と異なる立場であることを明確にすることに躊躇なくなってきます。

自分の不始末に自分でケリを付けるまでになってしまいました。

シーズン最終話で、世界で最も権力を持つ女性となり、フランシスに対して反旗を翻したクレア。そう、これからはフランシスではなく、クレアのターン。

さて次シーズンはなにが起きるのか。

このドラマに似ている!ココがおすすめ!

このドラマのココがオススメ!

シーズン1のキャッチコピーが「欲と復讐にまみれた13時間の映画」とあったとおり、海外ドラマの枠を超えた、長時間の映画と思わざるを得ないようなクオリティの高さと圧倒的リアリティ。そして主人公夫妻を演じるケビン・スペイシーとロビン・ライトの素晴らしいこと。

「海外ドラマなんてちょっとした謎解きメロドラマでしょ」くらいに思っているオトナにも絶対に満足頂ける作品です。

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  • HOW TO GET AWAY WITH MURDER:陰謀と裏切りの連続と怒涛の展開。登場人物が全員油断ならない食えない人物であるところが共通項。こちらも展開はダークだけどトーンは軽めのサスペンス。登場人物全員が裏切り者ですよ。裏切り者が裏切り者に裏切られる、それが面白い。これもションダ・ライムズ作品です。