
海外ドラマ好きのNOJOMINが、完結済で視聴を終えたドラマの中でも、印象に残っているものやオススメの作品について書かせていただきたいと思います。
なるべくネタバレしないように気をつけていますが、「観るまでストーリーは一切知りたくない」方はご覧になりませんようお願いします。
Contents
作品概要
カリフォルニア州捜査局(通称・CBI)の犯罪コンサルタント、パトリック・ジェーン。青い瞳と爽やかな笑顔が似合うイケメンだが、元詐欺師で以前は自身を霊能者(サイキック)と偽り活躍していた。妻と娘を殺した宿敵レッド・ジョンを追うため、CBIのコンサルタントとなり、人間心理を巧みに操る観察眼と推理力を持つ「メンタリスト」として型破りな捜査で犯人を追う。 レッド・ジョン事件の終了後、CBIコンサルタント時代に捜査の過程で犯した大小さまざまな犯罪を帳消しにする条件として、FBIのコンサルタントとして捜査に参加する。
エセ霊能力者が捜査協力する異色の捜査モノ
霊能者と名乗り活躍していましたが、要は人の心理のスキを狙った詐欺師まがいのことをしていた主人公パトリック・ジェーン。当時世間を騒がせていた殺人鬼レッド・ジョンについて挑発的なコメントをしたことから、最愛の妻と娘を殺されてしまう。
この事件を境にエセ霊能力者を廃業し、その人の心理を読む力を犯罪捜査に役立てるコンサルタントになります。で、CBI(California Bureau of Investigation:カリフォルニア州政府の架空の捜査機関)にやってくるところから始まるこのドラマ。
詐欺師が捜査協力っていうだけではなく、被害者家族が捜査協力っていうところも、他には無いポイントです。
捜査協力者としては異色のキャラクター
パトリック・ジェーンというキャラクター
このジェーンというキャラクターが非常に面白い。
重大事件を捜査する捜査機関に協力するコンサルタントなのに、全くそんな風に見えない外見。マッチョとは対極の優男風なんです。
服装はシャツにジャケット、ベストにパンツととてもお洒落。飲むのはいつも紅茶で、コーヒー飲んでる姿は一切なし。愛車は可愛くてレトロなシトロエン。
事件現場に行くときは一切銃は持たず。容疑者宅への突入など危険なシーンでは、少し離れた場所で待機させられたり、CBIの車の陰に隠れていたりして、状況が落ち着くと絶妙なタイミングでひょっこり現場に登場します。このタイミングが本当に絶妙なの。
そしてCBIの本拠地では、フロアに勝手に持ち込んだ自分専用のカウチに寝そべって、本を読んでるか、本を顔に載せているのか、どっちか。
元エセ霊能力者だけあり、人の心理を手玉に取るテクニックは超一級品。容疑者や被害者関係者のみならず、捜査関係者まで振り回してくれちゃいます。
犯罪の被害者家族でもあるジェーン
すでに冒頭でもお話したとおり、このドラマの大きなテーマは、殺人鬼レッド・ジョンの逮捕。そう言う意味で、レッド・ジョンの被害者家族であり、家族を事件に巻き込むきっかけとなったジェーン本人が捜査に協力するっていうのは、他のドラマにない特別な要素だと思います。
他の犯罪ドラマでも被害者家族は描かれますが、ここまで節度と理性を持って、レッド・ジョンはもちろんその他の事件に関わる被害者家族が描かれたことはありません。
普段は飄々としてその本心を掴ませない彼も、一度レッド・ジョンの事件となると、珍しく熱くなり、その事件に関する並々ならぬ執念を見せるたびに、そのたびに彼と事件との因縁が思い出されて切ない気持ちになります。
広大な記憶の迷宮を持つジェーン
そして特筆すべきは、彼の記憶力。彼自身はそれを、記憶の迷宮と呼んでいます。
レッド・ジョンに家族を殺されてから今までに握手した人間全員を覚えているのです。実際その記憶からレッド・ジョンの可能性のある人物を絞り込むことに成功します。本当に執念深くて恐ろしい。
そんな彼を演じるのはタレ目界の貴公子様
そんな主人公パトリック・ジェーンを演じるのは、自他ともに認めるタレ目の私が認める、タレ目界の貴公子サイモン・ベーカー様。
その穏やかな物腰とは裏腹に、妻子を殺した宿敵レッド・ジョンについては「見つけたらその場で射殺する」と公言してはなからないところが、不謹慎なんですけどまたちょっと素敵なの。
宿敵レッド・ジョン
そんなジェーンの宿敵レッド・ジョンっていうのが、これまたすごいんです。
連続殺人鬼で、殺人現場に血染めの指で描いたスマイルマークを残しておくのが彼のスタイル。ジェーンの妻子の殺人現場にも、もちろんスマイルマークが残っていました。
カリスマ的魅力を持つ殺人鬼のようで、熱狂的信奉者が多数いる模様。なかなか尻尾を掴ませず、掴んだと思ったその尻尾もガセだったり、追い詰めたと思った先にいたのは身代わりの信奉者だったりと、もう全然捕まえられる気がしないの。本当に長い闘いでした。
このドラマの、他の捜査ものとは一線を画する魅力とは
実はこのドラマ、この宿敵レッド・ジョンを倒してからも続いたんです。正直なところ、レッド・ジョンなしでよく持たせたな、と。
レッド・ジョンを倒すまでに数多くのエピソードが費やされましたが、レッド・ジョン絡みの事件はさほど多くはありません。
けれどひとたびヤツが絡むと、それだけでドラマの空気感やジェーンの雰囲気が一変するんです。事件が起きるたびに「背景にヤツが絡んでいるのでは」と疑うジェーンの緊張感こそが、このドラマを他の捜査モノとは一線を画すドラマにしてくれたように思います。
そんな緊張感を味わいたい方には、ぜひ観ていただきたい作品です。
このドラマに似ている!ココがオススメ!
このドラマのココがおすすめ
- エセ霊能力者で元詐欺師の主人公が、人の心理を手玉に取るテクニックを駆使して真犯人をあぶり出すっていうのは、捜査モノの中ではかなりの異色のドラマ。振り回せてみたい方にはオススメ。
- 本格派の殺人事件+トボけた風の主人公が絡んで真相解明、なんてところに興味があるかたは是非。
このドラマとちょっと似ているおすすめドラマ
- CASTLE:門外漢が捜査協力、という点が共通項。ちょっととぼけたテンションも似ています。が、CASTLEのほうが事件もドラマのトーンもちょっと軽めかな。

- WHITE COLLAR:普通なら警察にご厄介になる側の人間が、捜査協力するところが共通項。ただし、WHITE COLLARはその名の通り、知的犯罪もの。死体は殆ど出てきませんよ。
