
海外ドラマ好きのNOJOMINが絶賛視聴中のドラマについて、ご紹介します。
この記事を読んでくださった方にもぜひ興味を持っていただき、あわよくば観てほしい!という思いを込めて記事を書いています。
なるべくネタバレしないように気をつけて紹介していますが、「観るまでストーリーは一切知りたくない」方はご覧になりませんようお願いします。
Contents
S4の衝撃の展開は全てリズの嘘から始まる
S3でアグネスを出産し、その機に乗じて自らの死を偽装することで、自分を追う敵からも、そしてレッドからも逃げおおせたように見えたリズ。
しかし、敵はそう簡単には騙されれてくれなかった。リズの死に衝撃を受けたレッドは、どれが偽装であることを知り、それを望んだリズを理解することができても、彼を裏切ってまでその逃亡を助けたものを許すことはできなかった。
BLACKLISTのあらすじ おさらいしてみよう
全米一のお尋ね者であるレッドことレイモンド・レディントンが突如FBIに出頭することからストーリーが始まります。
FBIがその存在すら認知できていない犯罪者の情報を提供し、逮捕をサポートすることを申し出る。その条件は、全面的な免責と、FBIの若手捜査官でプロファイラーのリズことエリザベス・キーンのみにその情報を提供すること。
取引は成立し、レッドの提供する情報をもとに、今までFBIの捜査網に一切引っかからなかった様々な犯罪者を逮捕していく特捜班の面々。けれど、いつも逮捕直前に、容疑者とレッドが様々なかたちで接触した形跡が残る。
情報提供の引き換えにレッドは何を得ているのか
凶悪犯罪者であるレッドが、ただの純粋な善意の情報提供者であるはずもなし。彼はFBIに情報提供することで何を得ようとしているのか。
得られた情報をもとに事件を解決し、犯罪者を逮捕しているように見えて、実はレッドの隠された目標のために、用意周到に計画されたプランに基づいて犯罪者を逮捕させられているように思わざるをえない展開が、とても面白いのです。
特に、もともとレッド本人を置い続けていたレスラー捜査官は、「いつかこいつを絶対逮捕してやる」と思いつつも、与えられた職務としてレッドの情報を元に操作しているところなんかとても好き。
キャラクターがとにかく魅力的
全米最大のお尋ね者 で連想するのは
このドラマを観るまでは、全米一のお尋ね者というキーワードを与えられたら、“もうどう考えてもこいつやばいよね”的な犯罪者を想像していたでしょう。BONESのペラントや、HANNIBALのレクター博士、SHERLOCKのモリアーティに、CRIMINAL MINDSにしばしば登場するサイコパス的な面々のような皆さんのことです。
が、レッドというキャラクターは、私のそんな想像を裏切る人物でした。
まずもって、外見がシュッとしたイケオジではないのです。高級なスーツにその身を包んではいますが、外見はいたって普通の中肉中背で禿げ頭。残念ながら分かりやすいイケメンではなし。正直なところ、ビジュアル的には冴えないおっさん然としているともいえます。
そしてなにより驚いたのが、その物腰、話し方、口調。どんな状況でも声を荒げるでもなく、とはいえ自分の優秀さをひけらかすわけでもなく、いつも穏やかに淡々と話す。それが場面によっては、感情を露わに怒鳴りつけられるよりも恐ろしいのですよ。激昂して怒鳴り散らすよりよほど恐ろしい。そして、本当の本物の犯罪者って、きっとこういう喋り方をするに違いない、と思わされられた私。なんて単純。
そして教養溢れる人物でもある。会話もウィットに富んでいてチャーミング。
レッドを知ると、これまでの犯罪者が小物に見えるというかなんというか。これまでの犯罪者を使ってより大掛かりな犯罪を企てるレッドが、犯罪の総合商社のように見てきます。きっと、現実世界にも実在しているのでしょうね、一般庶民が知らないだけで。
リズもまぁ可愛いもんじゃない?
リズのキャラにイライラするというコメントもあるようですが、私は全然平気。SCANDALのオリビア・ポープのほうがよっぽどイライラしまっせ。
今のところ、大して有能でもなく実績もない彼女がFBIの極秘特捜班に所属していられるのは、レッドが彼女を指名したから。ただ、それだけ。突如仕事で絡み始めただけだと思っていたレッドという存在が、実は自分の過去や家族にも関わっていることが分かり、自分という人間の拠り所が揺らぎ始めたら…まぁこういう反応が普通かな。
冷たいようですが、私にとっては正直リズは主役でなく、あくまでお飾りの存在であるという認識なので、特になんと思わないです。
それより気になるのが特捜班の面々
犯罪捜査は重要だけれど、だからといってレッドが何をしても許すわけでもなく、意図を持ってFBIという資源を自分のために使うことに不満を感じる上司のクーパー捜査官。
レッドを追いかけ続けてその逮捕を心に誓ったはずなのに、その優秀さから特捜班に抜擢されてしまい、レッドと協力してことにあたることに葛藤を感じるレスラー。
レッドの情報でその存在すら未知であった犯罪者が逮捕できるならそれはそれでよし、と割り切るナヴァービ。
そして、レッドの鮮やかな手法に感心しきりのアラム。
皆その心は別の方向を向いているメンバーが、レッドの情報に振り回されつつもベストを尽くそうとするところが好き。
リズの夫であるトムも不気味
リズの夫であり、彼女の仕事が忙しく不規則な生活でありながらも、なんとか夫婦生活を維持し、はては養子縁組にまで尽力してくれる、優しい夫トム。
この人が、なんだか不気味。
リズとの結婚生活には、彼なりの思惑や目的があるみたいなんです。リズを笑顔で暖かく送り出した後の、目が笑っていない一転した冷たい表情が、底知れぬ恐ろしさを感じさせられます。
この人一体何なの。
レッドの側近だって気になる
レッドの影のようにそばにいるデンベ。そしてその数々の犯罪の後始末をしてきたミスター・キャプラン。この2人のキャラクターもとても興味深い。
デンベとレッドのめぐり合わせについてはこれまでのシーズンで語られましたが、今シーズンでははミスター・キャプランとレッドのめぐり合わせが紐解かれます。
それぞれがそれぞれの形でレッドを愛し、それが様々な出来事を経て異なるものに変容していく過程がとても切ない。
最大の謎:レッドはどこから来たのか
今シーズンでリズの過去を巡る謎の幾つかが明らかになり、そしていくつかの謎がますます深まりました。
そして何よりの謎は、レッド、その人のこと。
将来有望な海軍将校だったレッドは、なぜ突如失踪し、そして戻ってきたときには天下のの大犯罪者になってしまっていたのか。その空白の期間に、彼に何が起きたのか。それが一番気になるところです。
これまで語られたデンベやミスター・キャプランとのの悲しくも必然的な巡り合いの物語を思い出すに連れ、きっとこの空白の中にもすごい物語が隠されているのだと期待してしまいます。
このドラマに似ている!ここがおすすめ!
このドラマのココがオススメ!
- 天下のFBIさえその存在を認知していなかった、様々な犯罪者が興味深い。こういう犯罪があるのかね、と驚くことばかりなのです。裏社会を垣間見てしまったような気がしてドキドキ。
- 何よりレッドその人の存在そのものが、もの凄く興味深くて本当に面白い。一筋縄ではいかない犯罪モノが気になる方には是非。
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- Blindspot:示された手掛かりをもとに事件を解決しているのか、手掛かりを残す誰かにいいように翻弄されているのか分からなくあたりが、共通点。謎の意図がゆっくり解きほぐされているこの作品にくらべて、こちらはとにかく展開が早くスピード感がすごいです。
