フィットネス

[フィットネス]トレーニングを始めて変わったこと #02:ハイヒールを履くのをやめました。そうしたら、スクワットが安定しただけじゃなく、小指の爪の大きさが元に戻りました。

ハイヒールを履くのをやめたきっかけ

ヒップアップという大いなる目標に向けて、トレーニングのなかでも特に注力しているのがスクワット。トレーニングにはかなりの頻度で取り入れていますし、家でも空き時間があれば自重を使ってスクワットしたりしています。ベンチを使ってフォームを固めるところから始めて、今はバーベルを担いで負荷をかけてスクワットしています。

30kgを担げるようになってから、セルフトレーニングでもバーベルスクワットを頻繁に取り入れるようになりました。仕事明けや休日など、いろんなタイミングでバーベルスクワットをするようになって、ふと違和感を感じるようになったんです。

週末にバーベルスクワットするときは感じないぐらつきを、ウィークデーの仕事終わりのトレーニングで感じるように。なんだか、こう、踏ん張りきれない感じ。

一日仕事してればそりゃ脚も疲れているんだろうな、とは思うものの、けれど何かこう脚そのものの疲労というより足の裏の不安定さのような気がして。

足の疲れだろうと検討をつけて、トレーニングの日は、低めのヒールの靴を履くようにしてみました。すると不安定感が軽減、踏ん張りきれない違和感が消えたんですね。

そもそも私は反り腰で骨盤が前傾気味な上に、ヒールでますます重心が前すべり状態。一日その状態で過ごせば、そりゃ体重も前のめりに掛かりがちだし、つま先や土踏まずも常に緊張しているでしょう。こんな状況では、体にいいわけない。

せっかくトレーニングもしているわけだし、とヒール高めの靴を封印、毎日ローヒールのパンプスを履くようにしました。

ハイヒールを履くのを辞めてみたら

そうしたら、スクワットがどうとか言う前に、足が楽なんですよ。

社会人になってからは、ヒールのある靴を履くのがビジネスマナーってことで当たり前になっていましたが、やめてみると、脚全体はもちろん、足そのものもすごく楽なんです。仕事終わりに感じる脚の熱さやだるさもなく、体全体が軽い感じ。

そして、もちろんバーベルスクワットのときに感じる“踏ん張れない感”も解消。しっかり踏ん張れて担げるので、スクワットもすごく楽しい。

これってすごくいいな、と思い、それから徐々にヒールの低めのパンプスにシフト。フラットはフラットで足が疲れるので、今は一番楽チンな3センチヒールに落ち着きました。

そんなこんなでローヒール生活を続け始めると、スクワットを含むいろんなトレーニングで踏ん張りが効くようになりました。

スクワット以外にもいろんな効果アリ

足裏の角質が固くなりにくくなった

足の角質硬化が激減したこと。足の指や足の裏、踵なんかにできていたタコみたいな角質が固くなる箇所が徐々に少なくなり、半年もすると、すっかり柔らかくなりました。

今では毎日ボディローションを足裏まで塗り込むようになったので、フットファイルをかけなくてもフワフワです。

小指の爪が復活した

そしてヒールを履くようになってから、足が靴の中で前滑りして圧がかかるせいかだんだん小さくなってきていた足の小指の爪が、元の大きさ近くに戻りました。

「ハイヒールを辞めたからこれ以上小さくなることはないだろうな」くらいの期待を持っていたのですが、小さくならなくなったどころか、徐々にもとの大きさに戻ったんです。

たまにネイルサロンでペディキュアをしてもらうのですが、ネイリストさんには必ず「足の小指の爪がきれいで大きい」と驚かれます。女性の足を数多く見ているネイリストさん曰く、やはりハイヒールを履くと指先の爪が圧迫され、一番小さい小指の爪が小さくなったり変形することが多いそう。「健康的ではないですけど、仕方ないですよね」と笑っていたのを覚えています。

外反母趾傾向の進行が止まった

私の足は、若干親指が内側に入る外反母趾気味。これについては、ハイヒールを辞めても大きな変化はないように思います。が、年々少しづつ進行しているように感じた症状も、ハイヒールをやめてからは一切進行せず。痛みももちろんありません。

外反母趾は進行すると痛みで歩けなくなり、手術をする必要があるそうです。これから一生健康で歩き続けたいと思っているので、ちょっと曲がってるかな、位の状態で進行が止まったのは嬉しい限りです。

ハイヒールを辞めて気づいたこと

スクワットをもっと頑張りたい、という思いからハイヒールを履くのを辞めたわけですが、スクワットがどうこうというよりも、足や足指、爪の変化に非常に驚くとともに、「やっぱりハイヒールってからだに悪いんだな」としみじみ実感しました。

もちろん、先の細い靴で常につま先立ちでいるような状態が、体に良くないことは自明のことです。ですが、ハイヒールは見ていて素敵だし、履くと脚が長く見えるし、お洒落だし、そして「きちんとしたパンプスを履くことはビジネスマナー」だと新入社員研修で教わったりしたんですよ。

そんなこんなでなんとなく自分の中で“履くのが当たり前”だと思っていたハイヒールを履くのを辞めたことで生じた足の変化を実感して、「ハイヒールやめよう」って思いました。

たしかにハイヒールって女らしさの象徴的なところがあるし、脚やボディラインをきれいに見せてくれるのは事実です。けれど、ここまで体の変化を実感すると、見た目より健康を選択したいな、と。

もちろん、フラットなシューズやローヒールでも、可愛いものや女らしいものも沢山あるので、そういうものでお洒落を続けたいなっと思っています。

もちろん、ハイヒールは絶対に履かないって言うわけではありません。TPOや服装に合わせて、必要な場合や、履きたいと思う場面では履きますよ。

けれど、他の靴でも構わない場面では、自分の健康と快適さのために、素敵なローヒールの靴を選んでいきたいと思います。

ハイヒールを履くのを辞めたその先に

そして、職場でヒールのある靴を辞めてみてずいぶん経ちましたが、特に何も言われることはありませんでした。「ある程度の高さのある踵のパンプスを履くのがオフィスマナー」なんて新入社員研修で教えたくせに、実際に履かなくなっても誰も何も言わない。

そう思ってみると、「誰も気にしないどうでもいいルール」とか「なんとなくの思い込み」って結構あるもんだな、とつくづく考えさせられました。

なんとなく「ああしなきゃいけない」とか「こうしなきゃいけない」と思い込んでいたことが、本当に重要で必要なことなのか、考えてみる良い機会かな、と。

その場に適う範囲内で、自分にとって快適で都合の良いことを、もっと模索してもいいんじゃないかって。

そう思ったことをきっかけに、「私らしい」ってことを生活の中で頻繁に考えるようになりました。そうして気づいた些細なことを「私らしい」方向に変えてみると、それだけで生活がかなり快適になることを実感しています。