玄関を入って右に寝室、左に伸びる廊下に部屋が並ぶ間取りの我が家では、1日に幾度となく玄関前を通ります。
その玄関を夜寝る前にリセットするようになったことは以前ブログでもご紹介したとおりなのですが、このリセット習慣を始めるのと並行して、長年使っていた傘立てを捨てました。
私が傘立てを捨てたわけ
何で捨てたのかというと、何となく目障りだったから。そして湿っぽくて埃が溜まりやすく掃除しにくく、そして「乾ききるまでは」の言い訳で傘を放置しがちな、私にとっての負のスパイラルゾーンだったから。自分が適切に管理できないものは、なくしてしまうに限ります。ちょっと過激ではありますが、そうすることで、ちょっとした乱れが全体に波及していくのを防ぎたい。
というわけで、思い切って傘立てを捨てることにしました。
傘立てを捨てることへの不安
けれど生まれてこのかた傘立てのある暮らしをしてきたので、傘立てなしで暮らせるのかとても不安でした。そしてそれを夫が受け入れてくれるかも。けれど、色々事前準備をして撤去したおかげで、傘立てなしのまま半年以上問題なく暮らせています。
何より傘立てという濡れた傘を放置できる場所がなくなったことで、傘をちゃんと片付けるようになりました。
傘立て撤去の事前準備
傘を断捨離しました
実は、我が家の玄関収納には傘掛けがついているのです。ただし、傘の持ち手を掛けるポールの位置が壁に近く、また湿気がこもりがちな場所なので、濡れた傘をかけるには適していません。なので、そのため、我が家では4本差しの傘立てを購入して使用していました。
傘が乾いたら傘立てから外して傘掛けに戻せばよいのですが、生来の面倒くさがりのせいで、ずるずると傘立てに放置しておりました。ちなみに、傘立てそのものも、傘掛けゾーンに扉がついていたので、その扉に内側に押し込めることで、なんとなく片付けたことにしておりました。
けれど傘立てを捨てるわけですから、傘掛けに収まるだけの本数にする必要があります。掛け&傘立てに置いていた傘を、私用2本、夫用2本を残して捨てて、新しくビニール傘を1本購入しました。まずは、物量を減らしたわけです。
傘に防水スプレーを掛ける
傘立てのない暮らしで重要だと考えたのは、家に入る前になるべく傘の水気のない状態にすること。そうすれば、乾かす時間も短くて済むので早く片付けることができるはず。また、傘立てがなくても玄関を濡らさないはずです。
私の傘2本は比較的新しいため水弾きが良いのですが、夫の傘は長年愛用しているので撥水効果が薄れていました。また、新しく買ったビニール傘は水滴をパラリと弾くタイプではなかったので、この3本に防水スプレーを掛けました。家にあった防水スプレーをたっぷり吹きかけてしっかり乾かしたところ、新品のように水を弾くように。
これで、マンションのエントランス前で傘をパパッと振れば、簡単に水気を切れるようになりました。
使用後の傘の一時保管場所を作る
いくら防水スプレーで撥水効果を高めても、さっと振っただけで使用後の傘の水気を完璧に取り除くことは出来ません。というわけで、玄関収納の扉裏に、傘の先がギリギリ床面につかない高さでフックをかけ、使った傘の一時置き場を作りました。
扉裏に掛ける場所を作ったことで、濡れた傘があるときは常に扉が開いていることになります。正直邪魔。なので、片付けたい気持ちを刺激してくれています。
水分を拭き取る布を常備する
玄関が人造大理石のため、あまり水は得意ではありません。なので、傘の水分を拭き取るための道具を玄関収納に準備しました。今置いているのは、スコットのショップタオル。
ペーパータオルと呼ぶのはおこがましいほどのしっかりした生地で、水分を吸い取ってくれます。そして、使い捨てできるのもいいところ。傘の水分を拭き取って傘の先部分のよごれまで拭ったら、玄関床の水滴を拭い、ついでに玄関床の汚れまで拭き取ってポイしてしまいます。
家族が全員帰宅したら、狭い玄関になんとか傘を開いて乾かし、最後にタオルかマイクロファイバークロスで拭き上げて片付けます。
傘立てなし生活を振り返ってみて
去年の7月に傘立てをてばなして、もう10ヶ月が過ぎました。今のところ、全く問題なく過ごしています。心配していた夫の反応ですが、「傘立て捨てたのね。で、濡れた傘はどうすればいいの?」くらいのもんでした。
事前に「傘にたっぷり撥水スプレー掛けておいたから、これからマンションにはいる前に水滴しっかり飛ばしてきてね」と言っておいたので、ちゃんと水気を切ってくれれています。
玄関がスッキリ片付く仕組みができた
もちろん、傘立てがある方が、濡れた傘の置き場としてはスマートです。けれど、それに甘えて傘を片付けるという行為を疎かにしがちだった私にとっては、傘立てがない方がキチンと片付けができるようになりました。
雨の日は、傘の水気をしっかり切って家に入る。夫が帰ってくるまでは、一時保管場所に傘を掛けつつ軽く水気を拭っておきます。夫も帰宅し家族全員家に入ったら、玄関に傘を広げて丁寧に水分を拭き上げて放置。ここまですれば短時間で乾くので、玄関リセット時にに傘を畳んで傘掛けにしまいます。そして、水分の拭きとりに使ったペーパータオルやウエスで玄関を拭き上げてポイして終了。
複雑な構造の傘立ての掃除をすることを考えれば、とても簡単スッキリサッパリ。寝る前に玄関が片付くので、気持ちもすっきりします。
悩ましいのはこれから始まる梅雨
といっても、この生活が始まったのは、去年の7月から。雨の降る日が多くなる梅雨時はまだ未体験なんですよね。連日雨降りの場合、毎日これを繰り返すことになるわけで、そこがちょっと不安です。
が、この梅雨を乗り越えられたら、傘立てなし生活完全成立ですね。というわけで、ちょっとビビっていますが、頑張って続けたいです。
考えるべきは来客時
とはいえ、これはお客様が少ない我が家だからこそ。お客様が来たときの濡れた傘の扱いをどうするか…は、正直悩みどころ。実際にそういう場面が頻発するようになってから考えようと思います。
傘立てを捨ててみて実感したこと
生まれてこの方傘立てのある暮らしをしてきましたが、案外なくても大丈夫なものでした。当たり前のように使っているものでも、なくていいものはたくさんあるのかもしれないね。ここで、「本当に必要なものだけ」を突き詰めていくとミニマリストに行き着くのかしら。
けれど、私はどちらかと言うと、別に「本当に必要なもの」じゃなくても、便利なものはあっていいと思っています。けれど、それは自分が適切に管理できてストレスを感じないことが大前提。今回は、傘立てにストレスを感じていたので、手放したことでストレスがなくなったことはもちろん、きちんと傘が片付く習慣を手に入れられて、非常に満足。
さて、次は何を手放すことになるのかな。
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