私事で恐縮ですが、先日消化器外科で大腸内視鏡検査を受け、その結果としてちょっとした日帰り手術を受けてお尻の悩みを解決してきました。
きっかけは、お盆期間中に受けた人間ドックで「要精密検査」の結果が出たこと。善は急げと病院選び・受診・検査・処置とものすごい勢いで走り抜けたわけですが、正直不安がなかったわけではありません。
文字通り秘部・恥部に関する話なので、知り合いに聞くこともできないし、そもそもそういう経験をした知り合いも、いるんだかいないんだかすら分からない。けれど、調べてみるとネットに体験談を載せている方が多くいらいして、大いに助かりました。先人の様々な体験談に勇気づけられたこともあり、私も思い切って、今回の貴重な体験談を残しておこうと思います。
体験談の前にお伝えしたいこと
私の場合、ありがたいことに、大腸内視鏡検査や日帰り手術での細胞検査の結果、”問題ない”ことがわかり、一安心しているところです。
が、世の中には人間ドックを受けて、要再検査や要精密検査という結果になったにも関わらず、受診しない方も多いそうですね。会社の保健師さんがおっしゃってました。せっかくの人間ドックなのに。でも、気持ち分かります。不安ですし。そして面倒ですよね。会社の福利厚生の一環とか自治体の無料の検診などで、こう流れに流されるように受診するのはハードルが低いけれど、わざわざ自分で再度検査を受けに行くって、物理的にも心理的にもハードルが高い。
そして今回は、大腸内視鏡検査ですよ。できれば受けずに済ませたい気持ちわかる。不安だし。恥ずかしいし。やっぱり恥ずかしいし。
ですが、昔は不治の病と言われた病気も、今では早期発見の仕組みも整ってきたし、早期発見して手術したり、薬によってコントロールすることでうまく付き合っていける時代です。そしてそもそも、人間ドックで要再検査や要精密検査になったとしても、今回の私ように、結果として問題なし、となることも多くあります。
私も勢いで診察や検査の予約はしたものの、やっぱりいろいろと不安でした。けれど、“問題なし”の結果を得られて、心から一安心することができました。
人間ドックで再検査や要精密検査になった方は、もしかしたら問題なしかもしれないし、そしてもし何か問題が見つかったとしても、早期発見できたほうが予後だって絶対にいいはずです。勇気を持って、病院に行きましょう。
大腸内視鏡検査をうけることになったきっかけ
大腸内視鏡検査をうけることになったきっかけは、すでに記載したとおり、人間ドックで「要精密検査」の結果が出たから。
私の勤める会社では、福利厚生メニューの一つに人間ドックがあり、私は入社以来毎年継続して受けてきています。っていうかね、人間ドックが一番ポイントが消化できるんです。あと、会社の先輩から、「とにかく、若いうちから受けといたほうがいい」って言われるものでね。
で、毎年受け続けてきてはや14年。今まで1度だけ再検査になりました。そのときはエコーで再検査になり、MRIを受けましたが、特に問題なしの所見。ただし、要経過観察。
今年もそんな感じかな、と思って受け取った検査結果に燦然と輝く“E”の文字。おや、お初にお目にかかりますね、なんなんでしょうね、って感じで凡例を見てみたら、“E=要精密検査”ですってよ。ガビーンと打ち震えていると、結果封筒からこぼれ落ちる小さな封書の表面に輝く「紹介状在中」の文字。これを持って、近くの病院で精密検査受けなさいってことです。
9月は有給休暇消化月間で、毎週木・金がお休みの週休4日月間。この期間を逃すまじ、ってことで、異様なフットワークの軽さをもって、即座に消化器外科の病院を探して電話し、3日後の予約をとって、診察を受け、1週間後に精密検査受けることにしました。
ちなみに、人間ドックでは便潜血がNGでした。
実はもう一つ気になることがありまして
40歳になると人間ドックも節目の検診として、大腸内視鏡がコースに組み込まれます。この年代になると大腸ポリープが見つることも多いらしい。なので、38歳の私が大腸内視鏡検査を受けるのは、まぁ仕方ないことなのかな、くらいに思っていました。
というよりも、実は私には、誰にも言えないもっと大きな問題がありまして。
多分、私、痔があるっぽいんです。おトイレの大のあと違和感があったり、血が滲んだりすることが少々ありまして。で、もしかしたらNGくらった便潜血も、こちらが原因なのかもしれない。
どうせお尻から内視鏡入れられるんだから、腹を括ってまるっと全部診てもらえばいいじゃない、と。開き直りましたよ。なんだかよくわからないテンションでした。
なので、初診のときに先生に思い切って相談し、っていうか相談しなくても内視鏡すればバレるんですけど、このお尻の問題にも終止符を打つことにしました。
初回の診察:大腸内視鏡検査&日帰手術が決定
私のおすすめの病院の選び方:近いほうがいいよ!
以前エコーで再検査になったのは、モノは試しと、かなり遠いけど評判のよい病院で人間ドック受けたときでした。なので、再検査も、わざわざ再度同じ遠くの病院に行くことになりました。これが、すごく面倒だし苦痛だった。不安でいっぱいの再検査なのに、わざわざ電車に1時間以上も揺られて遠くまで行かなきゃいけないくて、泣きたい気分でしたよ。
というわけで、それ以降人間ドックは近場の病院で受けると決めています。が、精密検査については紹介状が出されたこともあり、他の病院でもかまわないとのことだったので、いろいろ調べて地元の新しくて評判も良い病院に決めました。
そして今結果として思うことは、徒歩圏内の近場の病院にして本当に良かった、ということ。
内視鏡検査や日帰手術は鎮静剤や麻酔を使うので、当日は車や自転車は禁止で公共交通機関を使うことが必須ですし、階段ではなくできるだけエレベーターを使うことが推奨されます。病院までの移動距離は、近ければ近いほど安心ですよ。
初診の前に
私は人間ドックの結果からの受診なので、人間ドックの結果表と、同封の紹介状を持参しました。あと、大腸内視鏡の場合、当日腸内を空っぽにするための下剤などが処方されるので、それらが入るカバンでいくか、エコバッグなどを持っていくといいでしょう。もちろん病院や薬局でビニル袋に入れていただけるでしょうが、半透明の袋で中身が透けるので、持っていったほうが安心です。
診察の結果
人間ドックの結果をお見せして、大腸内視鏡検査を受けることになりました。そしてお尻の問題を自己申告したことによって内診していただき、こちらについても別日程ではありますが、日帰り手術で対処可能との診断をいただきました。
これにより、この後大腸内視鏡検査の説明を受け、検査及び日帰り手術の予約を入れることになりました。
検査の事前説明:なんだかとても大変そうで…
内視鏡検査前の検査
人生初の大腸内視鏡検査であること、そして胃の内視鏡検査でも鎮静剤をつかってもらっていることから、先生のすすめもあり、鎮静剤を使ってぼんやりしている間にすべて終わらせていただくことにしました。
そのため、検査前の血液検査と、鎮静剤に向けた心電図検査をしました。ちなみに、私、採血全然平気なタイプです。血を取られるところをマジマジと見るタイプです。赤いね、勢いがいいね、生きてるね、って感じで凝視しちゃいます。ふふふ。
そのあと、大腸内視鏡検査に関する説明が始まりまして。そこからが…
大腸内視鏡検査の事前準備に関する説明
大腸の中にカメラを入れるわけですから、それまでに大腸をすっからかんにしておく必要があります。そう、下剤を飲まなくてはならないのです。それなりの快便人生を送ってきたもので、初めての下剤です。
私に提示された選択肢は下記の3つでした。
1.【快腸の人のみ選択可能】検査食&マグコロールP
下剤としての作用はこの3つの選択肢の中では一番穏やか。味も、ポカリスエットみたいな感じで一番好評だそう。ただし、普段から快腸気味の人のみ選択可能とのこと。
なお、事前の食事は、大腸内視鏡専用検査食のクリアスルーを食べることになります。
2.【唯一の錠剤】ビジクリア
今回唯一の錠剤。これ以外の2つの選択肢の場合、水に溶かした下剤を約2L飲むことになるので、それが苦しい人向け。ただしこちらも、アメリカのサプリメントサイズの大きめの錠剤を、15分に5錠ずつ、30〜40錠程度飲まなくてはならないそう。私はアメリカンサイズのサプリメントも全然平気ですが、40錠近く飲むのは…考えるだに恐ろしい。
事前の食事については「繊維質の少ない消化の良いもの」にして下さいとのこと。
3.【便秘の人はこれ一択】モビプレップ
かなり美味しくないしょっぱいポカリスエットのような味だそう。一番強力なタイプで、便秘っぷりに自信がある方はコレ一択だそうです。
そしてこちらも事前の食事については「繊維質の少ない消化の良いもの」にして下さいとのこと。
私は基本的には快腸なので、どのタイプでもOK。なので唯一検査食のセットが付くマグコロールPにしました。消化のよい食事とはいえ、自分で作るなら夫の分も作ることになりそうだし、そうなると献立考えるのが面倒くさいので。
これを選べば終わりかと思ったら、その後の説明がエグかった。というか、当日のタイムテーブルを丁寧に説明していただいたのですが、想像しただけで大変そうで。なんか大腸内視鏡検査って、検査受けるより、事前の準備のほうが大変そうです。
前日は3食検査食で最後のは20時までとか、寝る前にまずは軽い下剤を飲むとか、7時から決められたタイムテーブルに従い粛々と下剤を飲むとか、途中で腸内の泡を消す薬を飲むとか、腸がすっからかんになるまで飲み続けなきゃいけないとか。訊いてるだけで、つらーい。ちょっと脂汗にじむかと思った。
けれど、腹をくくるしかないわけで。いろいろ大変だと言われている事前準備については、それこそインターネットで色々検索して事前対策を立てたので、初回にしては上手に対応できたのではないかと思っています。
そこらへんは【中編】でお伝えしたいと思います。
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